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狭心症(前兆・初期症状)   

 

    狭心症とは・・・狭心症とは、発作的に。
胸が絞めつけられる。
胸が強く押さえつけられる。
胸の中が焼けつく。
胸の奥がジ~ンと痛む。
などの症状があらわれる病気。
 


これらの症状を、まとめて「
狭心症発作」と呼ぶ。
※ 注意:発作的に現れるというのは?
ある限られた時間の間にだけ症状がおこり、普段は無症状の状態。 


※発病
狭心症の発病は、ほとんどが冠状動脈の硬化、れん縮が原因としておこる。
心臓を作る筋肉(心筋)は、冠状動脈から血液を会して酸素や栄養素の供給を受けている。

冠状動脈を流れる血液の量は、正常では、心筋が、その働きを保つのに必要なだけの酸素や栄養素の供給を受けている。


動脈硬化や血栓によって冠状動脈の内腔が狭くなると、上記のような必要に応じた血流の増加(必要なだけの酸素や栄養素の供給)がいつもおこるとは限らなくなる。

狭窄が軽い場合は激しい運動をしたときに、狭窄が強い場合は少し動いただけでも、冠状動脈を流れる血流が不足してしまう。

したがって酸素や栄養素の供給が不足するという事態がおこりやすくなる。

これが狭心症の発病の最も多い原因である。

冠状動脈のれん縮がおこる場合も同様であるが、特徴は、

れん縮は安静にしているときにおこり、冠状動脈の完全な閉塞をおこすことが多いことである。


● 狭心症の特徴的な症状。
発作的に起こる胸部絞扼感などの症状の特徴は、

胸が絞めつけられる、押さえつけられる、重くなる、熱くなる、ジ~ンとするなどの不快感が多く、痛みを感じることは少ない。

おこる場所は胸の中央部(胸骨の奥)のことが多い、ときに左肩から左腕にまでひびく、注意:左胸部だけにおこるときは狭心症ではない。

狭心症発作は突然おこり、比較的急におさまる。

歩行中、急ぎ足で歩いているとき、坂道や階段を昇っているとき、体を動かしている最中、精神的に緊張、興奮したとき、また、起床時、午前中、食後、寒いときには、起こしやすい。

注意:安静にしているとき、夜間、明方就床中におこるものもある。

症状をおこす頻度は、月に1回くらいから、1日に数回くらいまで幅があり、最も一般的な頻度は1週間に1~2回である。

歩行中、緊張時などにおこったときは、症状の持続時間は短く、誘因がとれるか安静にすれば、多くは3分以内、長くても15分以内に自然におさまるのが普通である。

注意:安静時におこるものは、それより持続時間が長いことが多い。

狭心症発作は、ニトログリセリンの錠剤を舌下に使うと、2~5分でおさまる。

●狭心症の種類・・・・狭心症は
症状がどのようなときにおこるかによって、

労作狭心症
安静狭心症
に、分類され、


状態が安定しているかどうかによって、
安定狭心症
不安定狭心症
に分けられる。


労作狭心症とは、

歩行や、階段の登り降りなどの身体的労作時、または精神的興奮によって誘発される狭心症。(古典的な狭心症)

発作は誘因がとれれば、数分内におさまるのが普通。


安静狭心症とは、

特別の誘因なしにおこる狭心症発作をいう。

労作狭心症発作に比べ症状が強く、持続時間が長い傾向にある。


注意:労作狭心症があるものにおこる場合と労作時には発作がないものにおこる場合があり、それぞれ労作安静狭心症、異型狭心症と呼ばれる。


異型狭心症とは、とくに夜間や明方のほぼ決まった時間におこる狭心症で、発作中の心電図は、心筋梗塞の初期に似た変化を示すという特徴がある。


●安定狭心症とは?
発作のおこり方がほぼ一定しているもので、労作狭心症のほとんどと、安静狭心症の一部がこれに属する。

●不安定狭心症とは?

この1ヶ月間に狭心症が新しくはじまった場合、
毎日のように、頻繁におこるようになった場合、
安静狭心症がはじまった場合
ニトログリセリンが効きにくくなった場合を、いう。
注意:安定狭心症に比べ、心筋梗塞をおこす危険が大きい。


●狭心症のポイント

発作の予防(なるべく発作がおこらないようにすること)
発作の治療(万一発作がおこった場合でも、できるだけ早くおさまるようにすること) 


●発作の治療

労作狭心症の発作は労作をやめれば数分以内に自然におさまるのがふつうですが、
精神的な興奮がきっかけでおこった場合はそれよりやや長引くことが多く、

安静狭心症の発作は一層長く続く傾向があります。

長い発作は心臓の筋肉を傷つけたり、心筋梗塞や危険な不整脈をおこす恐れがあるので、いずれにしろ一番重要なことは、早く発作をおさめることである。 


●発作がおこったときは、
すぐに安静にする、
1~2分で自然におさまらない限り、ニトログリセリンなどの錠剤をすぐに舌下に含むことが重要。
注意:ニトログリセリン舌下錠は、口腔の粘膜から吸収され2~3分で効果を現す。

注意:1錠で不十分なときは2錠使ってもよい。

注意:狭心症と言われた人は、つねに、ニトログリセリン舌下錠を携帯するようにしてください。

(ただし、古くなると効果が薄れるので、少なくとも半年に一回は新しいものと取り換える必要がある。)


ニトログリセリンの吸入用のスプレーもあるが、効果は舌下錠と同じ。

●発作の予防

労作狭心症ではその誘因となるような運動を避けることが第一。
とは、いっても、極度に安静にすることは一般的には、むしろ好ましくない。

発作がおこる一歩手前までの運動はしたほうがよいといわれている。

また、精神的にもなるべくストレスを減らし、安静を保つように心がけ、不安の強いときは精神安定剤を処方してもらうようにする。


多くの場合、このような日常生活の注意と同時に、

硝酸薬、β遮断薬、カルシウム拮抗薬などの薬剤を使用することが必要。


薬剤によってその作用、使い方に違いがあります。

通常、労作狭心症だけのときはβ遮断薬か硝酸薬、

安静狭心症のみのときはカルシウム拮抗薬、

両方ある場合は三種の薬剤を併用する、のが良い。


注意:これはあくまで原則、それぞれの病状に合わせて最も適した薬剤とその組み合わせを、できるだけすぐれた専門医に選んでもらうのがベスト。

ときには入院して硝酸薬の静注など、強力な薬剤治療を受ける必要がある患者さんもいる。


最近は冠状動脈にバルーンのついたカテーテルを挿入し、バルーンをふくらませて狭窄部を拡げる経皮経管式冠動脈形成術、

カテーテルの先についた特殊な鉋で盛り上った部分を削り取る動脈硬化切除術、

この2つの方法を行う場合が増えている。


さらに、ひろげた狭窄部がまた狭くなることを防ぐ目的で、細いステンレス線の網でできた筒(ステント)を狭窄部に留置することもよく行われる。


これらの治療をするべきかどうかは、冠状動脈造影法という検査をした上で決めるが、成功すれば薬剤治療にまさる。


冠状動脈造影法を実施した結果、必要と判断された場合は、自分自身の下肢の静脈や内胸動脈などを使って大動脈と冠動脈の間にバイパスをつくる手術を行うこともある。
 


狭心症に気づいたら。

自分自身で狭心症の症状を自覚したらどうする?

狭心症を思わせる症状を自覚した場合は、なるべく早く専門医の診察を受ける。

狭心症は救急処置を要することはまれであるが、心筋梗塞の前ぶれである場合が少なくない。

また、診断が決まるまで症状をおこすような運動は避け、旅行、スポーツなど日常生活の範囲を越える行動も慎むべきである。

自分だけの判断による処置は禁物。


なお、症状が頻繁におこったり、長く続いたりするときは、すぐに入院が必要である。(緊急入院!)


狭心症と診断されたらどうする?


前述の発作を予防する治療を行うとともに、狭心症のおもな原因である冠状動脈の硬化の進展を防ぐため、日常生活に注意する。


すなわち、冠状動脈硬化症、発生の危険因子を除くことが大切。 


喫煙はただちに中止 


高血圧、高脂血症(コレステロール、中性脂肪)、糖尿病、痛風のある人は、
すぐに専門医の指示にしたがって、それぞれ食塩、脂肪分、糖分、肉食、アルコールの摂取を制限すること。 

 

 


肥満している人は食事の是正と適度の運動に心がけ、できるだけ標準体重に近づくようにすること。


適度の運動は精神的ストレスを減少し、冠状動脈の自然のバイパスを増す効果もあるのでよい。

●予防法

中年になったら、たとえ症状はなくても、

定期的に健康診断を受け、
冠状動脈硬化の危険因子についてチェックを受け、
何らかの危険因子が見つかったときはその除去を図る、

注意:家系的に狭心症や心筋梗塞の発生が多い人は、若いうちから注意すべきである。

また、それらの検査と同時に運動負荷試験を実施してもらうことも大切。

 

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